生き方 稲森和夫
- 作者: 稲盛和夫
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2014/07/01
- メディア: 単行本
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・この世に何をしにきたのか? → 生まれたときより少しでもましな人間になる。
そのために、常に心を高め、魂を磨く
・才覚が人並みはずれたものであればあるほど、それを正しい方向へ導く羅針盤が必要
→それが理念、思想、哲学
・人間として正しいことをする。これにつきる
・「考え方」をかえれば、人生は180度変わる
人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力
考え方は、三つの要素の中で一番大事。なぜならこれはマイナスポイントがあるから
第一章 思いを実現させる
・心が叫ばないものが自分に近づいてくるはずがない
・「手の切れるようなものをつくれ」
触れたら手が切れてしまうようなそれほど非の打ち所のない完全無欠のものを目指すべき
・こうありたいと願う事自体、それを実現する力が潜在的に備わっている証拠。人間は素質や能力がないことをあまりしたいとは思わない
・楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に行動する
・「立命」
→人間の運命は弾かれたレールではなく、自分で作るもの。
・将来の自分になら可能であると、未来進行形で考えることが大切
・継続が大切だと言っても、同じことを繰り返すではいけない。継続と反復は違う。少しずつでいいから改良や改善を加えないとだめ
・「有意注意」
→目的を持って真剣に意識や神経を対象に集中させること。自分意識を意図的に凝集させる。有意注意の人生でなければ意味がない。
第二章 原理原則から考える
・人生のさまざまな局面で、迷い、悩み、苦しみ、困ったときに、そのような原理原則がその道を選び、どう行動すればいいかの判断基準になる
・その判断を積み重ねた結果が人生
・損をしてでも守るべき哲学、苦を承知で引き受けられる覚悟、それが自分の中にあるかどうか
・本田宗一郎 「温泉に入って飲み食いしながら経営が学べる訳がない。いますぐ会社に帰れ」
→現場で経験をしないと神髄はつかめない
・自ら燃え、そのエネルギーを周囲にも分け与えられる人間でなければならない
・成功する人は自分のやっていることに惚れている人
・ガリ勉とは、見たい映画やテレビも見ず、安易な方向へ流れようとする自分に打ち勝って、困難に正面から取り組んでいる人のこと
第三章 心を磨き、高める
・私の有している能力、役割、は私だけの所有物ではない。それらはすべてたまたま私に与えられたものであり、私はそれを磨く努力をしただけ
・徳高き者には高き位を、功績おおき者には報奨を
・心を磨く 六つの精進
①誰にも負けない努力をする
②謙虚にして驕らず
③反省ある日々を送る
④生きていることに感謝する
⑤善行、利他行を積む
⑥感性的な悩みをしない
・禍福はあざなえる縄のごとし ー良いことと悪いことが織りなされていくのが人生
・仏教でいう「三毒」 怒り、欲望、愚痴 これが人生をだめにする
・「理性のワンクッション」
→その思いにはおのれの欲が働いていないか。私心が混じっていないか」
・人生の中でもっとも大きなウェイトを占める仕事において、充実考えられない限り、他の何かで喜びを得たとしても、私たちには結局物足りなさしか残らないはず
・仕事にうちこむことは、人間としての基礎を作り、人格を磨いていく修行の役目でもある
・普段の暮らしの中で自分に与えられた役割、あるいは自分が行うべき営為を、それが会社の業務であろうと家事であろうと、勉学であろうと粛々とたゆまず継続していくこと
第四章 利他の心で生きる
・人間の心がより深い、清らかな至福感に満たされるのは、決してエゴを満たしたときではなく、利他を満たしたときである
・より広い視点から物事を見ることで大きな単位で自分の行いを相対化してみることが大切になってくる
・「足るを知る」
・そうであることより、そうであろうとする日々が私たちの心を磨く
第五章 宇宙の流れと調和する
・因果応報の法則 > 運命
持って生まれてきた運命でさえも、因果応報の法則を使うことで変えていくことができる → 立命
・20年、30年という長い単位で見れば、きちんと因果の帳尻は合っている
・宇宙には、一瞬たりとも停滞することなく、すべてのものを生成発展させてやまない意志と力、もしくは気やエネルギーの流れのようなものが存在する。しかもしれは「善意」によるものであり、人間をはじめとする生物から無生物に至まで、一切を「善き方向」へ向かわせようとしている。
・森羅万象あらゆるものを成長発展させようとする。これが宇宙の意志であり、宇宙には「愛」「慈悲の心」が満ちている
・生まれたときより少しでも美しい心になる。この大目的の前では、財産、名誉、地位などはいかほどの意味もない
・災難に合ったら、落ち込むのではなく、喜ばなくてはならない。災難によっていままで魂についていた業が消える。
・エネルギー不変の法則
宇宙を成り立たせているエネルギーの総量は形を変えても一定。たとえ石ころ一つでもこの宇宙を成立させるために必要不可欠な存在であり、どんなちっぽけなものでもそれがもし欠落するならば、宇宙そのものが成り立たなくなってしまう。