こころを動かすマーケティング 魚谷雅彦

【読む目的】
 ・マーケティング、ブランドに対する興味、知識を潜在意識に供給する

【memo】

第1章 コカコーラのマーケティングシステム

 ・瓶の立体商標 → 目で見えるだけでなく、身体で触れられるブランド

 ・ブランドの価値 

   ①intrinsic value → 基本的な価値。機能やスペック
   ②extrinsic value → 付加的な価値。エモーション、情緒や感性の価値

  この両方が必要。

  コカコーラは①は100年以上変わっていない。②を時代に合わせて大きく変えてきた

 ・ペネトレーション(商品の浸透率) と フリークエンシー(頻度)のかけ算

 ・社内を盛り上げるという意味でもブランドは重要


第2章 原点は人に喜んでもらうこと

 ・自分が将来に抱くイメージと現実のギャップに問題意識を持つのは良い。ただ、君は現実が本当にそうなのかを理解できるほどまだ仕事はしてないんじゃないか

 ・将来への志は常に高く持ちなさい。そして日々の足元のことをしっかりとやり遂げることこそが大事

 ・忙しい時間にやってくる面倒な営業マン ではなく、 仕事に役立つ情報を教えてくれる先生になる


第3章 顧客は見えているか

 ・TVをみるにもなぜ、今このコマーシャルがこの時間帯に流れているかを考える

 ・オフィスで考えるのではなく、街を見る


第4章 現場に足を運んでいるか

 ・売り場の最前線までトータルにイメージできて、初めていいマーケティング企画は生まれる

 ・なにをやらないか、も戦略

 ・爽健美茶 → なぜ買う?きれいになれそうだから!

   →最初は自販機に置くだけで売れた。阿多何のコミュニケーションもとってないのにパッケージとネーミングだけでお客様にコンセプトが伝わっていた

   →こんな茶葉が入っています という 頭で理解するintrinsic value だけでなく、心を動かすextrinsic valueを目指した

    →女性の究極の美は裸身。ブレンド茶の価値を究極の自然の形で伝える→アカペラ

 ・お客様の声をあまりに意識しすぎると、意外に小さくまとまったおもしろみのない商品になってしまうことも少なくない

 ・消費者への共感とそこから一歩進んだ感覚


第5章 飛び抜けた商品を提供できているか

 ・もの作りで陥りがちな危険 → これぞ消費者のニーズではないかと平均的で汎用的なものを作ってしまう

 ・ターゲットはかなり絞り込んで商品を作った方が良い
  →最初から大きな器をイメージしてしまうと、なんとかして器をいっぱいにすることを考えてしまう

 ・最初に1位になることの重要さ

  →大西洋を2番目に単独飛行した人物は、誰も知らない。バート・ヒンクラー
   リンドバーグより遥かに優れた飛行技術を持っていたのに

 ・プロモーションの行き過ぎは、消費したときにマイナスに作用することがある



第6章 最後までやり抜いているか

 ・名前というのは非常に重要。名前や言葉をかえるだけでムードや結果が大きく変わる

 ・営業ノルマは会社の事情。お客様には関係ない

 ・消費者調査を業者に任せてしまい、マーケットに潜むビジネスチャンスが見つけられるような時代ではない。
  現場の近くにいて、強い問題意識を持っている人たちのマーケティングセンスがこれまで以上に重要


第7章 人の心を動かしているか

 ・結局のところ、マーケティングとは人の心を動かせるかどうか。
  お客様だけでなく、社内スタッフ、取引先、いろいろな人の心を動かすもの

 ・アイデアだしで大切なのは、メンバーの個々の体験


第8章 関係者を巻き込んでいるか

 ・仕事をするとき、「とにかくこれをやって」とよくわからないまま仕事をするのと、全体を理解し、その仕事の意味を理解して進めるのとでは、モチベーションが全く違う


第9章 常識にチャレンジできるか

 ・何が「新しい価値」か。それだけ


第10章 マーケティングとは経営そのものである

 ・もっと愛してもらうには、extrinsicな発想が必要

 ・マーケティングの原点。自分の行動に対する反応が、目の前で見られる喜び。