脳を活かす仕事術
- 作者: 茂木健一郎
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2008/09/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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【読む目的】
・仕事の効率を上げるにあたり、脳の特性を知っておく
・茂木健一郎の本は、わかりやすいので、ライティングスキルを盗みたい
【memo】
第一章 脳の入力と出力のサイクルをまわす
・いきなり完成を目指さずに一度形にすることが大事
→「本当の芸術家は出荷する」スティーブジョブズ
・感覚系回路と運動系回路のバランス
→感覚系に入力し、運動系で出力する
→このサイクルがあって初めて理解できる
→感覚系と運動系は直接つながっていない
・自分がどう思うかを大事にする
→他人の意見は自分の都合の良い情報しか耳に入ってこない
第二章 茂木式「脳の情報整理術」
・情報の整理や暗記に頭を使わずに、思考や創造に頭を使う
・英語を読めないことはかなり大きな機械損失
・アポが入ったらその場でPCなどにスケジュールを記入。そして前日の夜などに見たときに初めて思い出す。
・ネットやPCを使って脳の記憶回路の負担を減らす
・ブログは、出力することで経験の意味をとらえ直し、自分の人生を再構築するために使っている
第三章 身体を使って脳を動かす
・1時間脳セットアップ法
→タイムプレッシャーをかけて、1〜2時間で終わるもの一つに集中する
・無意識は運動系の回路と非常に密接に関わりがあるため、身体を動かすことで間接的に無意識をコントロールし、集中力を高めることができる
・脳は偶有性に満ちたものや、本気で言っていることに興味関心を向ける。いったん引き込まれるとその状態が続く
→商談でもいきなり本題に入り、脳をフル回転させて核心をついた話から始めた方が良い
・深部感覚 イチローはうまくいくときの感覚をコントロールしている
第四章 創造性は「経験×意欲+準備」で生まれる
・脳に入力された情報は、運動系の出力を経て意味付けされた後、他の状況に応用可能な経験となる
・経験が前頭葉により編集されるとき新しいものが生み出される
・一番大きいエネルギーの源泉は「感動」
・若い人は多くの経験を積みながら意欲を保てば良い
・思考のリフティングでひらめきをキャッチする
→普段からどれだけ勉強しているか、どれだけ自分の頭で考えているか
→今やっている目の前の仕事とは関係なくてもいち早く反応できるようになる
・脳にはいつ起こるかわからないひらめきをキャッチする回路がある
第五章 出会いがアイデアを具現化する
・どんなに良いアイデアがあってもそれを具現化するためには、人や状況との偶然で幸福な出会いがなければ最初のきっかけがつかめない
・コミットメントでチャンスを引き寄せる
→仕事と自分を一体化させる
→自分のところにきた球一つずつ誠心誠意打ち返していく
・自分がやりたいことを実現するには、まず相手の要求に応えることが大切
→周囲の期待に応える前に、やりたいことを主張してもろくなことがない
第六章 脳は「楽観主義」でちょうどいい
・不確かな未来におびえて何も行動をとらないことは、せっかくの学習機会を失うことになる
・ネガティブな感情に名前を付けて無意識を意識化する
第七章 ダイナミックレンジが人生の幅を広げる
・古代ギリシャにおいては専門という概念はなかった
・核となる部分はしっかりともち、それ以外の部分は柔軟にかつ自分の価値観はしっかりと反映させる
・一つのカルチャーしか知らない人は弱い
・人生を豊かなものにするためには、火山が爆発するような発作的な行動などの火成論的な動きと、自分の人格や世界観を培う水成論的な時期の両方が必要
第八章 道なき場所に道を作るのが仕事である
・行動力(運動系学習)と価値を見極める目利き能力(感覚系学習)の両方のバランスが大事
・「明日は何が起こるかわからない、もしかすると自分が成長する大きなチャンスに出会うかもしれない」という一種の緊張感がなければ、脳は生き生きと働こうとしない
・情熱とは様々な苦しい目に遭うことからしか生まれてこない
・我々は皆、下水溝の中にいるのだが、私たちのうちの何人かは星を見上げている
おわりに
脳は何度でもやり直しがきく。子供の頃の夢をもう一度思い起こしてほしい。
自分の正体を簡単に決めつけるな