ウェブ時代5つの定理 梅田望夫

ウェブ時代 5つの定理―この言葉が未来を切り開く!

ウェブ時代 5つの定理―この言葉が未来を切り開く!

・切れ味の良い言葉の数々が多くの人にインスピレーションを与える。とにかく数多くあたることが大切。


第1定理 アントレプレナーシップ

 ・会社を自分で起こすときに満たすべき3つの条件

  ①フラストレーションがホウシュウより大きいこと
  ②失敗の恐れよりも欲の方が大きいこと
  ③新しい技術や製品をつくれること
  
  ③はコンサル事業の経験などでもよい

 ・アントレプレナーシップとはなにか。
  新しい物事に対してい創造意欲に燃え、リスクを引き受けて果敢に挑む姿勢。不果実な未来を楽しむ精神の持ちよう

 ・世界がどう発展するかを観察できる職に就きなさい

 ・理想とする知的生活があった。世の中の雑事にわずらわされず、本を読んだり考え事をしたりを中心とした生活を営みたい。いつかそういう生活を手に入れようと高校からずっと思っていた。シリコンバレーの生活はその一歩になるかもしれない。そのくらいの感覚しか持っていなかった。起業などは夢にも思っていなかった。

 ・スティーブ・ウォズニアック「物事をありのままにオープンにし、正直に事に対処し、隠し事をしないこと。そうすれば才能を活かして周囲の人たちと力を合わせて大きな達成ができる。」


第2定理 チーム力

 ・日本はまだ、スタートアップを始めたいと思う人よりも、機会の方が圧倒的に多い。チャンス

 ・日本の場合は、チームワークという概念に、優秀な個という前提が自動的にはビルドインされていないところが落とし穴

 ・チームワークの土台は、木の根っこの部分に相互の尊敬がしっかりと根付き、そして皆が目標を共有していることが不可欠。その上コミュニケーションという幹が伸びて行く。そういう一本の木のようなもの

 ・この人と一緒に仕事ができたらさぞかし楽しいだとか、それが実現するのはまさに至福のとき。好きな人と働くというのは仕事の楽しさと幸福感を倍増させてくれる

 ・googleは全員イエスといわないと採用しない

 ・「こいつとはチームでいい仕事をしたな」と評価されるような実績を積み、自分のリファレンスリストに入れられるような人脈を増やしていくことが大切

 ・Aクラスの人は、仕事を楽しくするために、自分を向上させていくために、自分より優れた人と一緒に働きたがる。
 ・Bクラスの人は、実力に不安があるから自分よりも劣った人を採用したがる

 ・マネジメント重視ではなく、行動重視でなければならない。誰かを探す間に自分がやれば終わりという仕事は、気づいた人が片付けて先へ走っていかなければならない

 ・ジェフ・ゾベス「ファクトベースの意思決定であれば、一番若い下っ端の人間が、一番上のものを議論で打ち負かしてしまうことができる。」

 ・自分の志向性にぴったりとあった領域を発見し、そこで徹底的に自助努力をしてその道のプロになれ


第3定理 技術者の眼

 ・理系職以外の人たちは、自社の製品やサービスを形作る技術を学ぶだけでなく、その技術の背後にある「技術者の眼」を技術者の思想をしっかりと理解する必要がある

 ・ピエール・オミディア「個々人が自分の関心の持つ事柄に影響を及ぼすことができると感じられれば、世界をより良い場所にすることができる」

 ・茂木健一郎「インターネットそのものに対して、あるいはグーグル的なものに対して、ポジティブにとらえるかネガティブに捉えるかということが今、リトマス試験紙になっている」

 ・スティージョブズの真骨頂は、テクノロジーピープルでない人々の心を動かして、テクノロジーがもたらす豊穣な可能性を広く実現する能力にある

 ・スティージョブズのプロダクト志向。個々にはテクノロジーにおいて素晴らしい技術者がたくさんいてもその力を一つのプロダクトにまとめあげる強烈な求心力がなければならない

 ・ウォズニアック「恐ろしく勤勉でなければならない」


第4定理 グーグリネス

 ・80%の時間に費やす「やらなければならない仕事」についても、自発的ではなくとも、その仕事の意味を完全に納得した上で取り組まなければ絶対にだめ

 ・エリックシュミット「会社は応えによってではなく、質問によって運営している」

 ・社内に上下関係はほとんどないし、全員が複数の帽子をかぶっている=一人の人が複数の仕事をこなす


第5定理 大人の流儀

 ・アメリカで個として生きていくには、実名で顔を上げて発言と行動に責任を持つことが大事。facebookもほとんど実名

 ・シュミットは、過去の成功体験にしがみつくのではなく、自分を変えた。若い人たちがやっていることを聞いて、見て、そこで行われていることを理解して、その一部になっていこうとした

 ・守りの仕事の一つひとつにも、創造的な攻めの部分を盛り込んでいくことがこれからはより求められていく