ビジネス成功脳スピード構築 苫米地英人

ビジネス成功脳 スピード構築

ビジネス成功脳 スピード構築


【読む目的】
脳科学アプローチからポジティブマインドを醸成する
・朝読んで脳を活性化させ、モチベーションをあげる
苫米地英人の本を読んだことないので


【感想】
・かなり専門用語も交えた内容でありながら、非常にわかりやすく、読み応えがあった。茂木健一郎とは違った良さがある。茂木健一郎は実生活レベルでの体験から脳科学をひもとくアプローチだが、苫米地英人はどちらかというと脳科学そのものから、現実世界(実生活だけでなく世の中の事象)をひもとくアプローチであると感じた。
コンフォートゾーン、ホメオスタシス、エフカシー、ゲシュタルトなどの専門用語は、やはり後で頭に残る。それに雑学としてそのような言葉を覚えたという付加的な得感もある。
ただ、随所に著者が主催する自己改革プログラム「TPIE」の宣伝的なニュアンスが感じられる部分があるのがちょっとだけ気になった。


【memo】
PROLOGE 最強理論でつくるビジネス成功脳

・本当の現実を見るためには、過去に縛られない未来の夢をゴールにした人生を生きなければならない
・人間には、コンフォートゾーンに残ろうとするホメオスタシスが働いている


PART1 あなたは過去の世界で生きている

・脳のフィルター機能RAS → 脳は自分にとって重要な情報しか通さない。責任を放棄するとRASは働かない
・まず相手に認識されるためには、相手が重要だと思う情報を身にまとう(相手のRASによりシャットアウトされないようにする)
・コンフォートゾーンを一段上に上げることで、Have to から want to に変わっていく
ゲシュタルト → 脳は同じものをみて一度に2つの解釈を認識することはできない
・知識がないために気づかない、認識できないこともスコトーマ(盲点)になる


PART2 成功への確信を未来に向かって高める

・実際に言葉にしたものは、頭の中で思っただけでも実際に体験したことと同じ効果を持つ
・セルフイメージは自分の持つブリーフシステム(無意識にとれる行動と判断)
・一つのポジションでその人を好ましいと思うと、別のポジションでも好ましくあるはずと思ってしまう
・これまでのパフォーマンスをベースにセルフイメージを作るのは危険
・セルフエフカシー → 自己実現をかなえられる確信。うまくいく根拠のない自信。それに基づく自尊心をセルフエスティームという
・集団としてのセルフエフカシー → コレクティブエフカシー
・自分のコンフォートゾーンをあげるとお互いのコンフォートゾーンも上がる
・ドリームキラーの撃退法は「無視」し自分のコンフォートゾーンをあげる
・自分のゴールが知られることで、相手がドリームキラーになる場合があるので、ゴールは絶対に人に教えないこと

PART3 成功の記憶をつくるゴール達成法

・クリエイティブアボイダンス → 現状のゲシュタルトの方が強いと言い訳ばかりになり、ゴールへの接近を回避するようになる
・ゴールのゲシュタルトより現状のゲシュタルトが強いと、Have toになってしまう
・時間は、未来から現在に流れている
 →ゴールから逆算し、現在の自分のあるべき姿を決める
 →ゴール側のゲシュタルトのリアリティをあげると、無意識が自然に達成の方法を教えてくれる。血のにじむような努力は必要なくなる
・現状の延長にゴールを設定しない
 →コンフォートゾーンの外にゴールを設定する(現状では達成できないもの)
 →コンフォートゾーンの中だと、現状肯定的になる
・ゴールは人生の各場面でバランスよく設定する
 →今まで学んできたことをすべて調和させる
・仕事だけゴールにするのは最悪。会社にゴールを選ばせるなどもってのほか
・ゴールは遠くにあって抽象度の高いものなので、短気に達成されることはまずない
・ゴールが達成されていないのに達成されていると認識すれば、矛盾が起こる。その矛盾が現状のゲシュタルトを壊す
・ゴールの世界を映像化する
・嬉しい、楽しい、気持ちいい、誇らしい、清々しい などの情動体験を整理しておく


PART4 Want to の関係で真のリーダーを目指す

・最初のゴールは会社が期待するゴールと一致していてもよい。次のレベルのゴールは会社の枠にとらわれないものにする
・視点を高くする(抽象度をあげる)と情報量は減るが、潜在的な情報量は増える
・新のリーダは抽象的な情報空間をどれだけ高い視点から俯瞰できるか
・want to の関係を醸成し、組織としてのコンフォートゾーンを上げ、スコトーマをはずす